琵琶湖一周完全制覇(フルビワイチ)日帰りで初挑戦!怒涛の196キロ【ロードバイク】

2021年4月17日

フルビワイチ計画

春のビワイチリベンジから4ヶ月が経過しました。

あの時に決めた南湖も含めた自転車で琵琶湖一周完全制覇(フルビワイチ)の計画を立て始めていました。

ビワイチを日帰りで達成する為には、日照時間が少しでも長い時期を選択する事が望ましいです。そうなると季節は夏になるのですが、真夏のビワイチは熱中症の危険と隣り合わせとなるので避けたいのが本音でした。

ということで日程は9月に決め、天候不良に備えて翌週も予備日として予定するという念の入れようでフルビワイチに備えたのでした。

ルートプラン

走行ルートは守山市を発着点として、まずは琵琶湖大橋を渡り南湖を反時計回りで瀬田の唐橋を目指します。その後北上し出発地点に戻ってきた後、北湖を同じく反時計回りで1周して琵琶湖大橋を再度渡ってゴールとすることにしました。今回もTさんと2人で走ります。

フルビワイチ ルート

フルビワイチ開始

当日は午前4時に愛知を出発しました。途中、高速道路が土砂崩れによる通行止めによる迂回と軽い渋滞に巻き込まれ、30分程度のロスが発生しました。

7時00分 無事に出発点に到着してフルビワイチ開始です。

まずは、瀬田の唐橋を目指し南湖を1周します。早朝で車が少なく走りやすい時間帯に、未知の領域である南湖を軽く1周するつもりでしたが、なかなかペースが上がらずに序盤から苦戦することになりました。

琵琶湖
琵琶湖

南湖の洗礼と瀬田の唐橋

早朝とはいえ、快晴の空の下で気温はぐんぐん上昇していることが分かります。

また、南湖の湖西エリアは市街地を走る為、交通量も多く信号交差点で頻繁に停車することになりました。

8時20分 ビワイチの起点となる瀬田の唐橋に到着しました。その後の湖東エリアはビワイチらしさが出てきて、走り易くなってきました。


瀬田の唐橋
瀬田の唐橋
瀬田の唐橋
瀬田の唐橋
近江大橋
近江大橋

南湖制覇と立ち込める暗雲

9時30分 出発地点の守山に戻ってきました。

出発してから2時間半が経過しています。前回の北湖ビワイチが6時出発なので、この時点で3時間30分の遅れです。しかも、この時点で暑さの影響と市街地でペースが上がらなかったからか、それなりの疲労感が既にありました。

早くもこの時点で「日帰りフルビワイチ、夜間走行はせずに日没までに戻ってくる」という計画に暗雲が立ち込め始めていました。

北湖ビワイチ開始と緊急事態発生

気持ちを奮い立たせてここから北湖ビワイチ開始です。

琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
千々の松原
千々の松原

気温が上昇する中、走り慣れた湖西エリアを快調に走り始めたのも束の間、思いもよらない事態が発生しました。

彦根市に入った所でTさんが体調不良を訴えたのです。前回も前々回も含めて、Tさんのペースが明らかに落ちることはありませんでした。どちらかというと僕の方がペースを落とすことが度々ありました。体調不良を訴える前から、先を走るTさんのペースに異変があることには気が付いていました。

声を掛けながらペースを落として様子を見ます。ついには、自転車を押して歩くことなりました。都合の悪いことに辺りには休憩できる場所も日陰もありません。日陰の少しでも涼しい場所で腰を下ろしたいところですが、それもままなりません。少し歩いては道端で立ち止まっての休憩を繰り返しました。

コンビニエンスストアを探して

手元のスマートフォンのGoogleマップで最寄のコンビニエンスストアを検索します。

ファミリーマート滋賀県立大学前店が2km先にあることをTさんに伝え、そこを目指すことにしました。イートインスペースが有ることを祈りながら前に進みコンビニエンスストアに到着しました。

幸いなことにイートインスペースも有ります。安堵すると同時にTさんはイートインスペースの机に突っ伏して辛そうです。僕は隣でファミチキを食べながら様子を見守る事しかできませんでした。

「行くか戻るか」想定外の提案

30分程経過した頃でしょうか。

目を覚ましたTさんが「体調はなんとか持ち直したので、せっかくだから長浜城までは行きたい。」と言いました。僕の中では、ここから出発地点に引き返すつもりでいたので想定外の提案でした。

ここから長浜城までは15km程です。体調はもちろん心配だったのですが、Tさんの負けず嫌いな性格を知っているので、その提案を素直に受け入れました。そして、長浜城を目指して再び走り始めました。

劇的な回復「それでも僕らは前に進む」


ここからのTさんの回復振りには、目を見張るものがありました。先ほどとは打って変わって快調なペースで走り続けます。

あっという間に長浜城に到着すると、更なる提案がTさんからありました。
「このまま琵琶湖を1周しましょう!」と言われて、反対する理由はありません。

ここ長浜城から出発地点の守山市まで引き返すと50km、このまま北上して北湖を1周して出発地点に戻ると110km。「前へ進もう!」僕たちに迷いはありませんでした。

夜間走行の覚悟

ただ一つ気掛かりなのは、この決断は日没後の夜間走行を意味します。

幸いトンネル走行用のライトに加えて夜間走行用のライトもサドルバッグには入っています。それでも、少しでも夜間走行を短くする為に、ペースを上げて走り始めました。

途中の休憩や写真撮影も少なめに、とにかく走り続けました。
少し無理をし過ぎたせいでしょうか、ふくらはぎに疲労が溜まってきていました。負荷を強く掛けると、攣ってしまう恐れが有ったので、慎重にペダルを漕ぎ進めました。

琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖

時間との闘い 絶景を駆け抜けて

これまでは、その絶景に感動を覚える奥琵琶湖も、今回ばかりは足早に通り過ぎます。

そして、海津大崎を走っている時が今回の肉体的・精神的疲労のピークでした。高島市に入ると日没が近づいてきました。

辺りが薄暗くなる中、白髭神社に到着しました。ライトアップされた幻想的な鳥居を思いがけず見ることができました。ここまで来るとゴールは目前です。

奥琵琶湖
奥琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
琵琶湖
夕暮れのビワイチ
夕暮れのビワイチ
白髭神社ライトアップ
白髭神社ライトアップ
白髭神社ライトアップ
白髭神社ライトアップ

日没と月明かりと琵琶湖

すっかり日が暮れて夜間走行が始まりました。市街地を抜けると、月明かりの下を走り続けます。そして、これまた思いがけず、月明かりに照らされた琵琶湖の美しさを間近に見ながらフルビワイチはクライマックスを迎えました。

灯りに照らされたゴールの琵琶湖大橋が見えてきました。この時の感動と達成感はひとしおでした。特に今回は、一度は引き返すことを決めてからの大逆転でのフルビワイチ達成です。
また、僕自身のロングライド最長距離も更新しました。出発してからすでに12時間以上が経過し、手元のガーミンGPSウォッチはバッテリー切れになりました。

僕のバッテリーはかろうじて残っています。そして、ようやく出発地点に戻ってきました。サイクルコンピューターの走行距離は196kmを表示していました。

今回は、いつもの琵琶湖マリオットホテルの温泉は閉館間際ということで、守山湯元水春ピエリ守山で汗を流し、疲れを癒した後に今日初めてのちゃんとした食事を食べて帰路に着いたのでした。

琵琶湖大橋の夜景
琵琶湖大橋の夜景
琵琶湖大橋
琵琶湖大橋
琵琶湖大橋の夜景
琵琶湖大橋の夜景