日帰りで富士登山 御殿場口再挑戦!御殿場リベンジ【2019年】

2021年7月4日

はじめに

当ブログおよび当記事は、日帰り富士登山やいわゆる弾丸登山を推奨していません。余裕を持ったスケジュールと体調管理に努め、無理をせずに安全安心な富士登山をしてください。高山病は、時として重篤な結果を招く恐れがあります。頭痛や吐き気の等の症状が現れたときは、決して無理をせずに高度を下げる、それでも改善しない時には下山する勇気を持ちましょう。

急遽決まった御殿場リベンジ

昨年の富士登山から一年が経過しました。今年も富士山に登ることは、早い段階から決めていました。今回はいつもと違い、職場の同僚が企画する富士登山計画に参加する予定でした。金曜日に休暇を取り昼過ぎに愛知県を出発し、現地駐車場で仮眠、20時頃から登山を開始してあわよくば山頂で御来光を見ようという計画でした。ちなみに登山口は吉田口です。この計画は、2019年7月5日に登山することに決めていたのですが、結局、天候が悪くなりそうなので延期しました。その翌週の土曜日、今度は天候が良くなりそうなので、富士登山に行くことに決めました。登山口は、昨年同様の御殿場口です。御殿場リベンジを果たそうと、昨年も一緒に登ったTさんと二人で登ることにしました。

最優先事項は登頂

今回は、登頂することを最優先事項としました。余計な荷物は持たず、御来光にも拘らないことにしました。23時頃には5合目駐車場に到着し、車内で2時まで3時間ほど仮眠をしました。

携帯電話のアラームで目を覚まし、軽食を取りながら出発準備を整えて2時30分に登山を開始しました。今年の御殿場口も相変わらず他の登山客はいません。駐車場には車がたくさん停まっているので、登山客がいない訳ではないのですが、登山道には僕達だけです。

開始早々、道迷い

トイレを済ませた後、いよいよ登り始めますが開始早々アクシデント発生です。「大石茶屋近道」の看板を見つけたので、そちらに歩いていくと、いつの間にか登山道から外れていました。おそらく富士山休養林ハイキングコースの方に向かってしまっていたようで、引き返したりしながら無駄に体力を消耗してしまいました。この辺りは、夜間登山で視界が悪い事も影響していると思います。その後、本来のルートに復帰し、改めてスタートです。

御殿場口の歩き方に慣れてきた

足元が砂で歩き難い事も、昨年の経験から織り込み済みです。歩幅を小さく、片足に体重を掛け過ぎないように意識して歩を進めていきます。砂地を歩くことに慣れたのか、今回は荷物を少なくしたことが奏功したのか分かりませんが、昨年よりは順調に進んでいきました。途中、雲間から見える御来光を横目に、ひたすら歩きます。

御殿場口夜景
御殿場口夜景
御殿場口夜景
御殿場口夜景
御来光
御来光
御殿場口
御殿場口

新6合目、7合目に到着

歩き始めて3時間半が経過した6時前に、前回のリタイヤ地点の新6合目に到着しました。前回はここまで来るのに5時間程掛かっているので、随分と良いペースで来ています。

御殿場口新六合目
御殿場口新六合目

その後は、6時40分に6合目、7時16分に標高3,000m地点、7時24分に7合目と着実に進んでいきました。7合目に到着するまでにおよそ5時間が経過しました。疲労感も大きかったのですが、初めての山小屋に到着した達成感を感じつつ金剛杖に焼印をもらい、一息付きました。御殿場口では、ここ7合目からが本格的な富士登山らしさが出てきます。足元の砂地も岩場に変わり、山小屋もこの後は点在してきます。今までの終わりの見えないような砂歩きは前哨戦に過ぎません。少しの休憩の後、歩き始めます。

ここは六合目
ここは六合目
標高3,000m
標高3,000m
七合目
七合目

7合目からが本当の富士登山開始、高山病との戦い

7時35分に7合4勺、7時58分に7合5勺、8時48分に7合9勺、9時21分に8合目とゆっくりではあるものの着実に進んで行きます。

ここは七合四勺
ここは七合四勺
ここは七合五勺
ここは七合五勺
ここは七合九勺
ここは七合九勺
ここは八合目
ここは八合目

7合5勺を過ぎた辺りから、急激にペースが落ちてきました。軽い高山病の症状が出始め、休憩を多めに取りながら、ゆっくりと歩を進めました。何度も何度も歩いては立ち止まりを繰り返していましたが、諦めて下山するという選択肢はありませんでした。ただ、精神的にも肉体的にも本当にギリギリの状態でしたので、何とか一線を越えないようにという事だけを考えていました。

御殿場口
御殿場口
雲海
雲海

そして、ついに山頂の鳥居の姿をこの目に捕らえました。

この時の大きな感動と達成感と安堵感は言葉では言い表せません。そして何度登っても変わりません。
「着いた…。やっと着いた。」鳥居が見えてからは、一気に登り終えました。

銀明水
銀明水
富士山頂
富士山頂
富士山火口
富士山火口
富士山火口
富士山火口

登頂

遂に御殿場リベンジ達成です。
山頂に着いてからは体調も持ち直しました。
浅間神社奥宮に参拝後、御朱印を頂き、富士山頂郵便局から子どもにハガキを出しました。

浅間大社奥宮御朱印
浅間大社奥宮御朱印
浅間大社奥宮御朱印
浅間大社奥宮御朱印
富士山頂郵便局ポスト
富士山頂郵便局ポスト

天候悪化の下山

体調が持ち直したとは言うものの、剣ヶ峰を目指したり、お鉢巡りをする気力は残っていませんので、下山を開始しました。

また、山頂に着いてから天気は下り坂になってきていました。
雨もポツポツと降り始めていたので、急ぎ足で下山をします。ほどなくして、雨足も強まりザックのレインカバーを装着しました。山頂では一旦持ち直した体調ですが、下山を始めると徐々に悪化し始めました。

下山時は通常、ペースが上がることが多いのですが、この日はそうではありませんでした。下山中も、足を止める時間を多く取りながら、ゆっくりとしたペースで下っていきます。
御殿場口の下山といえば大砂走りが有名ですが、砂走りをする余裕は残っていませんでした。もちろん、砂によるクッションのおかげで、足や膝への負担は軽減されていることは実感できました。いわゆる、下山時の膝が笑うや膝がガクガクと震えるというようなことは一切無く、歩を進めることができました。ただ、下山時も御殿場口のロングコースの本領発揮で、下っても下っても5合目が近づいてきません。そうして、ようやく大石茶屋まで帰ってくることができました。

御殿場口
御殿場口

疲労感と共に安堵感に包まれます。

その後は駐車場に戻り、雨の中着替えを手早く済ませると、富嶽温泉花の湯を目指して車を走らせるのでした。